• Event Report
  • Insurtech

Innovation Challenge w/ Dai-ichi

2022/02/24

みなさんこんにちは、Plug and Play JapanのIsamuです。2022年1月13日、第一生命×Plug and Play Japan共催イベント「Innovation Challenge w/ Dai-ichi」を実施いたしました。本記事では、イベントを振り返りつつ、第一生命が目指すイノベーションについて見ていきたいと思います。


Isamu Nishiyama

Partner Success Manager, Insurtech


Innovation Challenge w/ Dai-ichi:スタートアップと考える、保険を超えた新規ビジネスアイデア

Plug and Play Japanの企業パートナーである第一生命保険株式会社(以下、第一生命)
を擁する第一生命ホールディングス株式会社(以下、第一生命HD)では、生命保険の領域に囚われない、グローバルベースでのイノベーション創出を目的とし、2021年度、Dai-ichi Life Innovation Fundプロジェクト(以下、イノベーションファンド)がスタートしました。本プロジェクトの2ndラウンドに向けたキックオフイベントとして、1月13日、Plug and Play Japanと共催で本イベントを開催いたしました。

Dai-ichi Life Innovation Fundとは?

第一生命HDが運営する、世界各国のグループ会社におけるイノベーション活動を促進するための取り組みです。新規性やニーズ、ビジネス価値などの基準を満たしたPoCアイデアをグループ各社から募り、ピッチ選考を経て、真に破壊的なグローバルイノベーションを実現すると評価されたアイデアにPoC予算を割り当て、革新的なビジネスの実現を後押しします。
(参考)Dai-ichi Life Innovation Fund 第1回 紹介動画

イノベーションファンドへのエントリーに向け、今回のイベントで採択されたスタートアップのアイデアは、第一生命と一緒に磨き上げられます。

第一生命とPlug and Play Japanは、生保ビジネスを超えた新たな協業を目指すため、本イベントにスタートアップ4社を招待しました。当日は、招待されたスタートアップがピッチするだけでなく、第一生命及び第一生命HDのイノベーション推進部門やグループ会社のメンバーとともに、協業可能性についてもその場で議論されました。審査員とオーディエンスによる投票で選出された協業パートナー候補2社にアワードが授与され、第一生命グループが、コラボレーションを通じたイノベーション創出にスピード感を持ってコミットする姿勢が垣間見られました。

パネルディスカッション:イノベーションファンドは第一生命グループが一丸となった取組

イベント序盤では、第一生命HDの子会社であるDLI NORTH AMERICA VP のEjiro Ovie-Ogodo氏がオンラインで登壇し、イノベーションファンドの目的をおよび本イベントへの期待を語りました。

イノベーションファンドの目的
・新しいビジネスアイデアを生み出すこと
・第一生命グループ内のグローバルなコラボレーションを促進させること
・グループ内のイノベーション風土を醸成させること
・生命保険という中核ビジネスに革新をもたらすこと

ピッチセッション:スタートアップと第一生命との熱烈な議論

メインコンテンツであるスタートアップのピッチセッションでは、4社に登壇いただきました。

CAPEX
高度な対話AI及び、3DCGを用いたバーチャルヒューマンを独自開発。

SPECTEE
AI防災・危機管理ソリューションを展開。

TRUNK
学生の就活支援に関連するサービスを提供。

FINPLANET
ロボアドバイザーによる個人の資産運用・フィナンシャルプランを提供。

それぞれのスタートアップからは、事業紹介に加えて第一生命との協業アイデアを発表いただきました。ピッチ毎に、審査員である第一生命及び第一生命HDのイノベーション部門役員・シニアマネジメント層、そしてオーディエンスとしてオンラインで参加した同部門メンバーやグループ会社の面々から、登壇各社の事業や協業案に関する質問やアイディアが大量に投げかけられ、具体的な協業案の深堀りがスピーディになされました。

アワード授賞:協業パートナー候補となるスタートアップ2社が決定

ピッチセッション終了後、15分という限られた時間の中で、第一生命グループの審査員・オーディエンスによる投票が行われました。結果として、スタートアップ2社が協業候補として選ばれ、審査員長である第一生命の岩井常務執行役員により、アワードを授与されました。

<アワード受賞企業>
スタートアップ名:Capex社
受賞理由:AIアバターの活用による新たなサービスの可能性を感じること。
またメタバース領域における取組に本気でチャレンジしていきたいと考えているため。

スタートアップ名:Spectee社
受賞理由:技術力の高さ。グローバルな情報も対象にしていることもポイント。お客さまとの日常の中での接点構築における新たな試みを検討していきたいため。

第一生命常務執行役員 岩井氏による講評:「画期的なサービスを生み出していきたい」

イベント閉会に際して、第一生命イノベーション推進部担当 常務執行役員 岩井 泰雅氏より講評をいただきました。「お客さまにとってわかりやすい、ディスラプティブなイノベーションを、積極的に進めていきたい。」講評の中で岩井様はこのように述べ、第一生命グループ全体のイノベーション促進に努めていくとしました。また、アワードを受賞したスタートアップ2社との協業に関する具体的な議論をスタートしていく中で、今後の展開に期待を寄せておられました。また、本イベントの企画・運営を行なった第一生命 イノベーション推進部のアシスタントマネジャー・吉村 奈保氏は、「第一生命は、時代とお客さまのニーズに寄り添った価値を追求するため、貪欲な姿勢でイノベーションに取り組み続けます。そのためには、多様な分野のスタートアップ企業とのコラボレーションが不可欠と考えています。」と述べ、今後も同社のイノベーション活動推進に尽力されるとのことでした。

(スタートアップ、第一生命グループ審査員の皆様)

Plug and Play Japanは「コンソーシアム型プログラムの提供」「グローバルネットワークを活かしたアクセラレータープログラムの提供」、そして「ベンチャーキャピタル投資によるスタートアップ支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持ち合わせるスタートアップと大手企業との共創を支援することで、イノベーションプラットフォームの構築を目指しています。今後も、こういったイベントを通じた大企業とスタートアップの協業支援を行ってまいります。

Plug and Play Japan の最新ニュースをNews Letter でお届けします!