新規事業を守り、加速させる政府渉外戦略
2026/02/04
新規事業やスタートアップの成長において、「規制」や「政策」はしばしば高い壁となります。優れた技術が必ずしも社会実装されるとは限りません。そこにはしばしば「規制」や「ルールの不在」という厚い壁が立ちはだかるからです。しかし、適切なアプローチを行えば、それは市場を切り拓く大きな武器にもなり得ます。
今回は、GR JapanとPlug and Playがタッグを組んで提供する、「Government Relations Training Program for Innovation」の全貌と、今後のセッション(第2回・第3回)で得られる実践的な価値についてご紹介します。
1. プログラムの概要:なぜ今「ルールメイク」が必要なのか?
本プログラムは、ディープテック、フードテック、ヘルスケア、フィンテックなどの技術や、エネルギー、モビリティや民泊などの事業等、規制や政策形成が事業成長に直結する分野において、企業やスタートアップが「適切な渉外活動=ルールメイクに参加できる力」を身につけることを目的としています。
GR Japanが持つ「政策決定プロセス・渉外実務知見」と、Plug and Playの「スタートアップ・大企業協業ネットワーク」を掛け合わせることで、単なる座学ではなく、実際のビジネス環境に即した支援内容となっているのが特徴です。
本プログラムを通して、参加者は以下の能力を習得・強化することができます。
- 自社の技術・事業をどの規制・政策に接続すべきか説明できるようになる
- 省庁・自治体との対話に必要な基礎資料を自力で準備可能になる
- 「政策起点」での事業戦略が策定可能になる
本プログラムを監修・指導するのは、日本における公共政策コンサルティングのパイオニアであるGR Japanです。議員、官公庁などの経歴を持つスタッフが在籍しており、豊富な人脈と経験に基づいた、教科書だけでは学べない「現場のインサイト」を提供します。
■ 第1回ハイライト:「政治」と「行政」の言葉を理解する
第1回のテーマは「基礎理解」。多くのスタートアップや新規事業担当者が陥りがちな「誰に何を話せばいいのかわからない」という根本的な疑問に対し、政治・行政の意思決定プロセスの解剖が行われました。
会場で挙がった「よくある壁」と「解決の糸口」
セッションでは、以下のような具体的な疑問(課題)に対し、GR Japanの専門家が体系的な解説を行いました。
- Q. 「役所に相談に行っても、たらい回しにされる気がする…」
- アプローチ先が間違っている可能性があります。 講義では、「政治(国会・議員)」と「行政(省庁)」、そして「自治体」へのアプローチの違いが明確に示されました。法改正が必要なのか、運用の変更で済むのかによって、ドアをノックすべき相手は全く異なります。
- Q. 「自社の技術を説明しても、規制担当者に響かない」
- 「技術の凄さ」ではなく「政策への貢献」を語る必要があります。 受講後のゴールとして設定されている「自社事業をどの政策に接続すべきか説明可能にする」という点に関連し、ビジネス視点だけでなく、政府の意思決定構造に沿ったロジックの組み立て方が共有されました。
- Q. 「そもそも、新しい規制の動きをどうキャッチすればいい?」
- ニュースになってからでは遅すぎます。 講師陣には国会議員秘書や官公庁の経験者が揃っており、表に出る前の「政策形成プロセス」のどの段階で情報を掴み、関与すべきかというリアルな知見が提供されました。

■ 次なるステップ:知識を「武器」に変える第2回・第3回
本プログラムは全3回(各120分)で構成されており、段階的にスキルを習得できる設計となっています。第1回で「地図(構造理解)」を手に入れた参加者が、次に必要とするのは「コンパスと装備(実践スキル)」です。ここからが本プログラムの真骨頂となります。特にこれから開催される第2回、第3回は、より実践的なスキル習得とアウトプットに焦点を当てた内容となっており、事業戦略を具体的に進めたい方にとって見逃せない機会です。
【第2回】実務スキル習得(講義・演習)
第1回の基礎理解を経て、第2回では「実際にどう動くか」という具体的な手法を学びます。官公庁や自治体とのコミュニケーション手法に加え、以下のような実務に直結するワークショップ要素が含まれます。
- 政策提言資料の作成: 相手に響く資料の書き方を学ぶ
- ステークホルダーマッピング: 誰がキーマンなのかを見極める分析手法
- アライアンス戦略: 効果的な連携の作り方
【第3回】実践演習(ワークショップ)
プログラムの集大成となる第3回では、「模擬政府渉外シミュレーション」を行います。架空または実際の課題に対し、戦略立案からロールプレイまでを行うことで、現場で使える「対応力」を養います。
- 戦略立案ロールプレイ: リアルな状況設定でのシミュレーション
政策提案発表: 講師や他の参加者からのフィードバックを得る貴重な場
■ 参加をおすすめしたい方
特に、ディープテック、フードテック、ヘルスケア、フィンテック、エネルギー、モビリティなど、既存の法規制と摩擦が起きやすい領域で戦っているスタートアップや大企業の皆様にとって、第2回・第3回の内容は即戦力となります。
- 開催概要
- 講師: GR Japan(公共政策コンサルティングのパイオニア)
- 料金: 10万円/人/回(Plug and Play Corporate partnerおよびLPは無料)
規制を「壁」と嘆くのではなく、ルールメイクを通じて「市場の参入障壁(堀)」に変える。そのための具体的な戦術を、第2回・第3回で共に磨き上げましょう。
ご興味のある方は以下担当者までお問い合わせ下さい。
担当者:
是洞晴之 Manager, Deeptech

三菱商事にて資源・エネルギー領域のトレーディング及び事業投資に従事。その後、政府系金融機関である国際協力銀行(JBIC)にてラテンアメリカ向けの政策対話やメキシコの国債発行に向けた政府交渉に従事。2024年にPlug and Play Japanに参画。Plug and Play JapanではDeeptechテーマに参画する企業パートナーの支援担当として、イノベーション戦略や投資体制の構築、新規事業開発の伴走支援、スタートアップの探索等を実施。
お問い合わせはこちら: h.koredo@pnptc.com
- 開催概要
