サーキュラーエコノミー（循環型経済）がEU主導で進められ、海外では様々な業界で循環型経済を実現させる取り組みが加速しています。日本では、「建設」に関わる業界（建設業のみならず、不動産業、設計、建設資材・設備等の製造業等を含む）において横断的、体系的な取り組みが進んでいる状況ではありません。

「建設」は社会、生活を形づくる基盤であり、一方で多くの二酸化炭素、廃棄物を発生する産業として、サーキュラーな社会の実現に取り組む責任があります。 Plug and Play Japanでは2025年に大阪・関西での開催を控えた万国博覧会は、SDGsが達成された社会を実現する絶好の機会であると捉え、全3回にわたりサーキュラーエコノミー実現に向けた「建設」に関わる業界の在り方について議論します。

第3回となる今回のイベントでは、建設に関わるライフサイクル全体のCO2排出量削減の取組を促進、定着するために重要となるマネジメント支援ソリューションをテーマに基調講演として経済産業省近畿経済産業局様、川上段階（設計・調達）におけるCO2排出量マネジメントソリューションを住友林業様、川下段階（解体後）における建設資材リユースマッチングソリューションとしてEUでこの分野で注目を集めるスタートアップであるUpcyclea様をお招きして、循環型建設事業の実現方法を探ります。

登壇者情報：

経済産業省近畿経済産業局　資源エネルギー環境部新エネルギー推進室室長

日村健二 氏

1988年4月通商産業省（現、経済産業省）大阪通商産業局　入局。1997年に開催されたCOP3（京都会議）の翌年（1998年）～2002年経済産業省環境立地局（現、産業技術環境局）において「循環型社会形成推進基本法」の制定やリサイクルプラント建設に奔走。 2008年～2012年自治体出向（福井県高浜町）し「まちづくりは人づくり」を実践。2019年4月近畿経済産業局地域経済部バイオ・医療機器技術振興課長を経て、2021年4月より現職。企業における「脱炭素経営」を目指し、カーボンニュートラルに向けた「対応」とイノベーションによる成長を促す「挑戦」を両面から支援。「役人らしくない役人」がモットー。

住友林業株式会社　木材建材事業本部 国内営業部長

北川喜夫 氏

1966年生まれ大阪府出身。1990年4月に住友林業に入社し、商社部門である木材建材事業本部において、日本国内の建築資材の流通事業を推進。
2002年にインドネシア・ジャカルタに赴任し、日本向け南洋材合板の現地仕入業務に取り組んだ。2011年より、資材調達の責任者として当社リフォーム事業及び戸建て住宅事業における資材の選定や調達・購買の意思決定に携わる。
2022年1月、国内営業部内にOne Click LCAソフトウェア販売部門であるLCAチームが発足し、脱炭素化に向けた建物のCO2排出量見える化に向けた事業の責任者として、統括や推進を担っている。

Upcyclea Co-founder & CEO

Ms. Christine Guinebretière 

フランス大手建設会社であるBouyguesグループにて、アフターセールスのサービス部門マネージャーとして 10 年間経験後、携帯電話事業者の購買責任者を担当。 その後起業家となりCradle to Cradle® アプローチを実装するフランス最初の環境機関を共同設立。 2016 年、建設部門における循環型経済推進のためUpcycleaを共同設立しCEO を務める。 ヨーロッパにおけるCircular Economyのエキスパートとして、この分野におけるコンサルティングおよび講演など国際的に活動している。

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