デジタルコマースのグローバル決済を支援するTokenzへ出資 ~デジタル決済に自由をもたらすMoRソリューションを提供~
2025/03/25

Plug and Play Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ヴィンセント・フィリップ、以下「Plug and Play Japan」)は、新世代決済代行ソリューションを提供する株式会社Tokenz(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO/ファウンダー:林 伯寰 Lin Po-Huan、以下「Tokenz」)に出資したことをお知らせいたします。

Tokenzは、170以上の国・地域で200種類以上の決済手段に対応し、ゲーム、電子書籍、ソフトウェア、ストリーミングなどのデジタルコンテンツ事業者が、シームレスかつフレキシブルにグローバル展開できるMoR(Merchant of Record)ソリューションを提供しています。
現在、AppleやGoogleのアプリストアを通じたアプリ内課金では、事業者は15〜30%の手数料を支払う必要があります。これは中小規模のアプリ開発事業者にとって大きな負担となっており、自由な決済手段の選択肢が制限されていることが問題視されています。世界各国でこうした独占的な状況を打破する動きが進んでおり、日本でも2025年12月に「スマホソフトウェア競争促進法」の全面的な施行が予定されています(*1) 。
また、海外での売上に対する税務コンプライアンスも複雑化しており、多国間の取引を適切に管理できるソリューションに対するニーズが高まっています。近年は海外のゲーム開発会社が日本の税務当局から巨額の追徴課税を受けた例も報告されており、各国の税制に即したコンプライアンス対応が求められています。Tokenzは、こうした課題に対し、日本の事業者が海外市場で適切に対応できるよう支援しています。
Tokenzは、デジタルコンテンツ事業者が自社サイト上で自由に決済システムを構築・統合できるMoRソリューションを提供します。これにより、市場に以下のような自由をもたらします。
・アプリストアのポリシーに縛られず、独自の決済ルートを確立
・多通貨決済や税務コンプライアンスを自動化し、コンテンツ事業者のグローバル展開を支援
・不正防止機能を備えた安全な決済環境を提供し、事業者が本来のビジネスに集中できる環境を実現
Tokenzはすでに世界5カ国(日本、シンガポール、アメリカ、リトアニア、台湾)に拠点を展開し、アニメやゲーム、オンラインコミックスなど、日本が強みとするデジタルコンテンツ市場に適したソリューションを提供するスタートアップとして、グローバルな成長が期待されています。2024年の創業以来、ゲーム会社を中心に、Eラーニングやエンタメ(アニメ・漫画など)を提供しているコンテンツ事業者や、SaaSなどのソフトウェア事業者に対して大きな価値を提供しています。
Plug and Play Japanは、事業者がより自由にグローバル展開できる環境を構築するTokenzの技術と成長力を高く評価し、今回の出資を決定しました。今後も、Tokenzがデジタル決済の未来を切り拓き、グローバルなデジタルセールスをシンプルに実現することを支援してまいります。
- 株式会社Tokenz 代表取締役CEO/ファウンダー 林 伯寰 Lin Po-Huan氏のコメント
この度、Plug and Play Japan様から出資をいただき、ビジネスの成長を加速していきます。
「売上を拡大するための、新世代決済代行ソリューション」の構築に向けたTokenzのミッションに共感していただきとても心強く思っています。日本だけではなく、世界中のユーザーに今後Tokenzのサービスを展開していくにあたって、Plug and Play様が持つグローバルネットワークやノウハウを活用させていただきたいと思っています。

- 担当キャピタリスト Ventures Associate 加藤 尚樹のコメント
Tokenzは、デジタルコンテンツやサービス提供者、クリエイター、出版社が独自のウェブショップを容易に運営できるよう支援するMoR(Merchant of Record)ソリューションを提供するスタートアップ企業です。この分野は規制上のハードルが高いものの、解決すれば大きなビジネスチャンスが広がる領域です。 CEOのLinmic氏はPaidyの初期エンジニアとして活躍し、同社が27億ドル(約3,000億円)で買収された際の主要メンバーであり、決済分野の専門家である彼のリーダーシップは、Tokenzの大きな強みとなっています。 今後も皆様と共に歩めることを大変嬉しく思います。Tokenz社のさらなる成長を確信し、全力で支援してまいります。
Plug and Play Japanは、技術とビジネスのフロンティアを押し広げる有望なスタートアップの発掘と投資を続けています。本投資を通じて、未来のコマースを形作る起業家たちの支援に引き続き取り組んでまいります。
- Tokenz会社概要
会社名:株式会社Tokenz(K.K. Tokenz)
代表者:代表取締役CEO/ファウンダー 林 伯寰 Lin Po-Huan
事業内容:決済代行ソリューションの提供
設立年月:2024年3月
所在地:東京都千代田区有楽町一丁目5番2号東宝日比谷プロムナードビル11階
会社HP:https://tokenz.one/ja
- Plug and Play Venturesについて
Plug and Playの投資部門であるPlug and Play Ventures は、投資件数において世界で最も活発なベンチャーキャピタルの1つです。これまでに2,000社以上の投資実績を有し、多数のユニコーン企業を輩出してきました。
投資先一例:PayPal, SoundHound, Course Hero, Dropbox, LendingClub, Honey, Guardant Health, N26, Rappi, Hippo, Apply Board, Kustomer, BigIDなど。
年間約250社に投資を行っており、これまでのポートフォリオ企業のうち、31社がユニコーン企業となりました。日本では2019年から本格的に投資活動をスタートし、アクセラレータープログラムへの採択の如何や事業領域を問わず、国内スタートアップを対象に投資を実施しています。
Plug and Play投資先ユニコーン企業30社:https://japan.plugandplaytechcenter.com/ebooks/unicorn-report-2022/
- Plug and Play Japanについて
Plug and Play Japanは、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルの日本支社です。シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームとして、現在では40社以上におよぶ各業界を牽引する企業・団体がパートナーとして参画しています。当社はグローバルネットワークを活かした「大手企業のイノベーション支援」「業界横断型アクセラレータープログラム」「スタートアップ投資」「政府・自治体連携によるスタートアップの海外展開支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創を支援しています。
Plug and Play Japan HP:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
- Plug and Play Japan会社概要
名称:Plug and Play Japan株式会社
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10−8 渋谷道玄坂東急ビル1F
代表者:代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
URL:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
設立年月日:2017年7月14日
- 本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
Plug and Play Japan株式会社
担当:神野千代
Email : press-japan@pnptc.com
*1) 公正取引委員会.「(令和6年12月10日)スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律の一部施行に伴い整備する関係政令等について」. 2024年12月10日
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2024/dec/241210_smartphone.html