Batch 3

S'UIMIN
株式会社S'UIMIN

これまで睡眠関連の研究や製品開発では、対象者の睡眠の状態を把握するために、アンケートや活動量計などが用いられてきました。しかし、アンケートは対象者の主観的な評価に基づくためテストごとのバラつきや個人差の大きい結果から明確な結論が出しにくく、睡眠/覚醒を体動から推定する活動量計は、睡眠の質については限られた情報しか得られませんでした。

臨床レベルの睡眠計測の標準法は脳波等の生体電位を測定する終夜ポリグラフ検査(PSG検査)です。これは病院などでの検査入院が必要となることに加え、20以上の電極やセンサーの装着による対象者の負担も大きいため、日常の睡眠状態を把握できません。また、得られた生体データの解析による睡眠段階の判定(睡眠経過図の作成)に熟練臨床検査技師でも2~4時間を要するなど、汎用性や検査コストにも課題を残しています。

株式会社S’UIMINはそうした状況を踏まえ、PSG検査と同等の精度で脳波データを取得できるウェアラブルデバイスと、熟練の臨床検査技師並みの精度のAI解析システムをそれぞれ開発し、実用的な睡眠計測サービス「InSomnograf®」として提供することにしました。