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Meet the Startups: エネルギー領域で注目のスタートアップ9社

2023/08/03

Plug and Play Japanでは、2023年6月〜2023年9月期のアクセラレータープログラムSummer/Fall 2023 Batchが進行中です。今回は、Energyバーティカル*1分野で採択された新鋭スタートアップ9社をご紹介します。カーボンニュートラルの促進、再生可能エネルギーの普及など、エネルギー業界を変革し脱炭素社会を実現しうる各社のユニークな取り組みについてご説明します。

 

 1* Plug and Play Japanのアクセラレータープログラムでは、企業パートナーの注力分野や技術ニーズに基づいて、「バーティカル」と呼ばれる業界テーマごとにスタートアップを採択している。2023年7月現在ではFintech(金融サービス), Insurtech(保険), Mobility(自動車・運輸・物流), Health(医療・製薬), Smart Cities(建設・不動産), New Materials(素材・化学), Energy(エネルギー), Food & Beverage(食品・飲料)の8バーティカルを運営。


Writer: Haruhito Suzuki

Marketing & Communications Intern


Energyプログラムとは?

Energyバーティカルは主にエネルギー関連産業・サプライチェーン全体のイノベーションにフォーカスしています。世界中で脱炭素化の潮流が広がる中、環境への負担が大きい電力、ガス、化石燃料に依存したエネルギー関連業界の変革・オープンイノベーションを加速させることは、日本のカーボンニュートラル化を実現するうえで必要不可欠です。

その中で脱炭素時代において最も重要なテーマとされている「電力分野におけるデジタルトランスフォーメーション技術」と「非電力分野産業におけるクリーンテック技術」を主軸に、エネルギー領域の国内外スタートアップと大手企業を結び付け、新たなイノベーションを生み出しています。

採択スタートアップ紹介

1. Albo Climate: 衛星データとAIを活用した炭素貯留量の測定・マッピング・監視技術を開発

会社概要

企業名:Albo Climate

所在地:イスラエル テルアビブ

代表者名:Jacques Amselem氏

Website:https://www.albosys.com/

 

Keyword:#カーボンクレジット #炭素排出量計測 #カーボンオフセット

国際的な脱炭素化の流れが加速する昨今、環境負荷を低減するため、企業はこれまで以上に二酸化炭素排出量を削減し社会的責任を果たしていくことが求められています。一方で、鉄鋼・石油・運輸など、二酸化炭素の排出量を減らすことが難しい領域で事業展開をする企業が多いのも実情です。

そのような中、近年注目を集めているのが「カーボンクレジット」*2です。Albo Climateは、カーボンクレジットの測量をソリューションとして提供、地理空間モニタリングとディープラーニングの専門知識を組み合わせて、炭素貯留量の測量、マッピング、監視する技術を実現しています。

ここに注目!:Albo Climateは、独自の人工知能アルゴリズムを用いて衛星画像を解析することによって該当地域の土地利用度合いと炭素動態を高精度・高解像度で正確に定量化・マッピングし、次世代のデジタルMRV(モニタリング、報告、検証)を実現しています。

特に、同社が提供するソリューションの特筆すべき点として挙げられるのが、衛星画像の応用を通じた高精度・高靱性に優れたカーボンクレジット測量の実現です。衛星を測量に用いることにより、人が立ち入れない土地の測量や天候状況に左右されがちなドローンよりも確実性・精度に優れた測量が可能となります。さらに、従来手動で行われていた測量手法を自動化・デジタル化することにより、測量者の能力に左右されることなく、効率性・確度の高いカーボンクレジットの測量を提供します。

効率化、高精度、そしてデジタル化された測量手法を確立したAlbo Climateのソリューションは重要性が増すカーボンクレジット需要へ応えることが期待されており、日本のカーボンクレジット市場のゲームチェンジャーになるでしょう。

2* 森林保護、植林、省エネルギー機器導入などの実施によって温室効果ガスの削減効果(削減・吸収量)を排出権として発行し、他企業と取引が可能となる取り組み

2. 株式会社TOWING: 環境に配慮した人工土壌「高機能ソイル」を活用した作物栽培システムの開発、およびカーボンクレジットの販売

会社概要

企業名:株式会社TOWING

所在地:愛知県名古屋市

代表者名:西田 宏平

Website:https://towing.co.jp/

 

Keyword:#バイオ炭 #クリーンテック

Albo Climateと同じくカーボンクレジットの普及に携わるクリーンテックスタートアップがTOWINGです。名古屋大学発のスタートアップである同社は、有機質肥料高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の開発・販売を通じてカーボンクレジットを推進しています。

ここに注目!:TOWINGが提供するソリューションのユニークなポイントは、通常ゴミとして廃棄され、廃棄・焼却の過程でCO2を排出する植物残渣、家畜の糞、下水汚泥等の様々な有機物を活用している点です。これらを生産工程に組み入れることで、ゴミの廃棄量を抑え、CO2排出量の削減に寄与します。加えて、「高機能ソイル」*3 の活用によって生成された高機能バイオ炭は、炭が持つ炭素の固定・吸収機能によりCO2削減効果を有することから、日本で初めて、みどりの食料システム法に基づきバイオ炭の農地施用のJ-クレジットに承認されました。

バイオ炭原料はコスト・実用性の面から活用幅が広く、今後の普及拡大が見込まれます。炭は炭素貯留能力が100年以上と言われており、他の植物応用型カーボンクレジットと対比して機能的優位性があります。そのため、TOWINGが開発する高機能バイオ炭は、農業分野における脱炭素化を推進する新たなイノベーションとしての役割が期待されています。

3*  植物の炭等の多孔体に微生物を付加し、有機質肥料を混ぜ合わせて適切な状態で管理してつくられた人工土壌

3. AVILOO: EVバッテリーの状態を診断・レポーティングソリューションの提供

会社概要

企業名:AVILOO GmbH

所在地:オーストリア ウィーン

代表者名:Marcus Berger

Website:https://aviloo.com/home-en.html

 

Keyword:#データ分析 #エネルギー貯蓄 #EVバッテリー

世界的な脱炭素化の潮流にある現在、化石燃料の使用に長らく依存してきたモビリティ業界も電気自動車(EV)の社会普及を通じたカーボンニュートラルの推進に取り組んでいます。国際エネルギー機関(IEA)のレポートによると2023年までにEV車の年間販売台数が前年比から35%増となる1400万台に達すると予測しています。

EV車がグローバルに普及し始めているのと同時に、その基幹部品となるEVバッテリーの需要と機能的重要性も高まっています。EVバッテリーの状態を把握することはEV車の持続性と品質維持を担保するうえで重要ですが、この課題に対する解決策となるのがAVILOOが提供する「AVILOO BOX」です。

ここに注目!:「AVILOO BOX」は中古のEV車またはプラグインハイブリッド車向けに開発されたバッテリー診断ツールで、テスト運転を始めるとOBDコネクターを介してリアルタイムでバッテリーデータを取得し、バッテリーの状態診断と異常事態・充電切れなどの早期検知を可能とします。発熱、充電切れ、バッテリーの劣化がEV車の性能と直結する点を踏まえると、走行中でのバッテリー診断が可能となるソリューションは、EV車の堅実性を高め、さらなる普及に貢献するイノベーションとして期待できるでしょう。

また、AVILOO BOXの技術は産業・業務分野、家庭用蓄電池にも活用され、バッテリー分析を要するモビリティ以外の業界にも普及が見込まれるほか、二次利用バッテリーの課題となる品質担保においても、二次利用前の一次利用段階のEVバッテリー診断の活用は重要な役割を果たすことが期待されます。

4. Posh Robotics: EVバッテリーパックの分解とグレーディングを自動化するシステムを開発

会社概要

企業名:Posh Robotics Inc.

所在地:アメリカ カリフォルニア

代表者名:Wesley Zheng

Website:https://www.poshrobotics.com/

 

Keyword:#バッテリー診断 #EVバッテリー分解 #リサイクル

AVILOOに続き、EVバッテリー関連の事業に携わっているスタートアップがPosh Roboticsです。危険度が高いとされているEVバッテリーの分解作業を自動化・効率化するシステムソリューションを展開しています。

EV車の需要が世界的な高まりを見せる一方、EVバッテリーを製造する上で欠かせないリチウム、ニッケル、コバルトといった貴重資源の獲得競争と供給不足が目下、バッテリー業界を悩ます大きな課題となっています。バッテリー需要が増加し、その製造に必要となる資源を巡る競争が激化している中、バッテリー劣化の増加とリユースのニーズが高まると予想され、EVバッテリーの分解・リサイクルの有効活用が注目を集めています。

ここに注目!:Posh RoboticsはEVバッテリーのリサイクルをより迅速かつ、安全に実施することを可能とした高度なEV分解・状態診断技術を有しています。可燃性の高いEV用リチウムイオン電池は危険物であるにもかかわらず、手作業によって解体されてきました。Posh Robotics Inc.はコンピュータービジョンとロボットアームを組み合わせ、EVバッテリー解体の自動化とバッテリー状態の診断結果に基づく再利用・改良・リサイクルの最適アドバイスを一体とした総合リサイクルソリューションを提供し、従来マニュアルで行われていたリサイクル作業を高効率、スケーラブル、そして安全に行うことを可能としてます。

Posh Robotics Inc.が提供する高度なEVバッテリーの分解・リサイクルソリューションはバッテリー需要を取り巻く課題に一石を投じるとともにデジタル化、効率化、そして安全な形でのEVバッテリーの再利用を促進していくでしょう。

5. Emulate Energy: 個人・家庭向け仮想バッテリーの開発

会社概要

企業名:Emulate Energy AB

所在地:スウェーデン ルンド

代表者名:Shwan Lamei氏

Website:https://emulate.energy/

 

Keyword:#電力需給管理 #仮想蓄電池 #エネルギー管理最適化

欧米諸国ではここ数年、バーチャルパワープラント(VPP)*4・デマンドレスポンス(DR)*5 の成熟が進み、分散型エネルギーリソースを活用が進んでいます。これにより、既存の電力供給の仕組みにおいて課題であった、電力需要の負荷を平準化することが可能となっています。日本においても、2016年の電力小売全面自由化、および2020年に行われた送配電部門の分社化といった電力システム改革が近年急速に推進されており、従来電力を供給する側になかった需要家のプロシューマー化の拡大が期待されます。

需要家のプロシューマー化によって、今後需要の高まりを見せると思われるのがエネルギー管理・マネージメント技術です。Emulate Energyは、アプリでエネルギーの最適化を図るSaaSのシステムを開発しているスタートアップです。

ここに注目!:Emulate Energyが手がけるエネルギー管理技術は、エネルギー供給の最適化・低コスト化を常に求める需要家のニーズに応えうるソリューションです。アプリを通じてエネルギーの最適化を実現するSaaSをプロダクトとしている同社は、電力グリッドと繋がっているエアコン、ヒートポンプ、EV車といった家庭の電気機器をネットワークにて統合、電力消費量を適切に調整し、一つのバッテリーのように無駄のない電力配分を実現するソリューションを提供します。「バーチャルバッテリー」と呼ばれるこの技術は、需要家が所有する機器の電力需給をアプリを通じて簡単に一元管理することを実現し、電力供給の効率化、無駄な消費の削減、節約といったことを可能とします。小売や電力事業者側がこの「バーチャルバッテリー」を活用しデマンドレスポンスを実施することにより、インバランス料金*6 回避といった収益効果も得られます。

これらの効果をメリットして捉える需要家にとって、Emulate Energy ABのエネルギー管理技術は極めて魅力的なソリューションとなるでしょう。

4* 需要家側エネルギーリソース、電力系統に直接接続されている発電設備、蓄電設備の保有者もしくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、発電所と同等の機能を提供すること

5* 電力を使う需要家側が使う量をコントロールすることで、電力需要のパターンを変化させること

6* 小売や電力事業者の需要計画と実際の需要にズレが生じたときに、そのズレに対して一般送配電事業者に支払う罰金のこと

6. Peak Power: 分散型エネルギー資源を最適化するソフトウェアを開発

会社概要

企業名:Peak Power Inc.

所在地:カナダ トロント

代表者名:Derek Lim Soo

Website:https://peakpowerenergy.com/

 

Keyword:#DER #電力ピーク予測 #CO2削減

Emulate Energyに続き、プロシューマーとなる産業・商業施設規模需要家向けのソリューションに携わるのがPeak Powerです。高層建築物を始め規模の大きな建物におけるエネルギー消費量は必然的に高い傾向にあり、電力供給の効率化と、それに伴う電気代コストの削減は産業・商業施設に携わる事業者にとって重要な施策となります。Peak Powerが提供するエネルギー管理ソリューションは、大規模産業・商業施設における電力供給の効率化と電力費の削減に貢献します。

ここに注目!:Peak Powerは各地に分散している電力源である分散型エネルギー資源(DER)の情報を単一ソフトウェアプラットフォームである「Peak Synergy」に集約する技術を開発しています。Peak Synergyを通じて様々な時間帯におけるグリッドの負荷率や温室効果ガス排出量を可視化して電力消費のピーク時を予測、それらの情報をベースにピーク時に必要となる電力供給量や建物のバックアップ電源としてDERを最適化することを可能とします。(ピーク予測技術の特許を取得しています。)

本ソリューションは導入費用がかからず、需要家に優しい収益分配のビジネスモデルとなっています。

このように、Peak Powerが提供する電力管理ソリューションは正確な電力需給予測に基づき、電力消費が激しい産業・商業施設等における各時間ごとの電気供給の最適化、それに伴う電力コストの削減を実現します。また、コスト削減効果だけでなく、様々な電力市場へ参加することを通じて需要家が新たな収益源も得ることにも繋がります。更に、電力消費の最適化を通じて、二酸化炭素の排出削減といった面でもソリューションとしてさらなる活躍が見込まれます。

7. Rebasian Technologies: 分散型エネルギーを最適化するためのシミュレーション・モデリングプラットフォームの開発

会社概要

企業名:Rebasian Technologies AB

所在地:スウェーデン ストックホルム

代表者名:Sebastian Haglund

Website:https://www.rebase.energy/

 

Keyword:#天候データ分析 #エネルギー需給予測 #オープンAPI

エネルギー管理ソリューションを提供するもう一社のスタートアップが天気情報によるエネルギー需給予測システムを開発するRebasian Technologiesです。太陽光発電、風力発電を始めとした再生可能エネルギーは、発電の過程で天候による影響を受ける傾向が強いことから、正確性の高い電力需給予測を可能とする本ソリューションは、今後需要拡大が期待されます。

ここに注目!:Rebasian Technologiesが手掛けるソリューションは、インターネット上で収集した膨大な量の天候データや市場データ等を基に、複数の電力需給計画をモデリングし、状況に即した最も的確なエネルギー需給の予測を行うことが可能です。最大の強みは需給予測モデル作成において、大幅な効率化が図られていることです。オープンかつエンタープライズなデータAPIを活用することで、情報収集に要する時間を80%削減しています。また、合理化されたプラットフォームツールにより、計画策定を通常より10倍早く行うことが可能となっています。通常、エネルギーモデリングの中身や計算方法などはブラックボックスとなっていますが、オープンソース化したことにより透明性・連携性が高くなり、既存のモデルを利用者が柔軟にカスタマイズできるようになります。

高度なデータとモデリング技術により、エネルギーモデリングの精度を20%向上させ、エネルギートレーダー、配電システムオペレーター(DSO)、地域暖房事業者、電力生産者、アグリゲーター、エネルギーサービスプロバイダーなど、多岐に渡るエネルギー事業者・専門家への正確かつ、効率的な電力供給の予測を提供することが期待されます。

8. Green Independence: 廃水を活用した発電やグリーン水素製造可能なソーラーパネルの開発

会社概要

企業名:Green Independence

所在地:イタリア ブリンディジ

代表者名:Alessandro Monticelli氏

Website:https://www.greenindependence.eu/

 

Keyword:#グリーン水素 #再生可能エネルギー #廃水利用

カーボンニュートラル社会を目指すにあたって欠かせないのが水素の積極的な活用です。日本においても政府が水素の導入量を2040年に現状の6倍の1200万トンにすることを検討しており、実用化と価格の引き下げに向けて、官民をあげて投資を集め拡大を推進していくことが求められています。

Green Independenceは太陽光発電時に発生する熱エネルギーと廃水を活用して貯留し、発電やグリーン水素の製造に役立てるソーラーパネルの技術開発を行っており、グリーンエネルギーのさらなる普及に貢献するスタートアップです

ここに注目!:Green Independenceが手がける「NAL(New Artificial Leaf:新世代の人工葉)」は、太陽電池パネルと浄水器からなる「太陽電池・浄水モジュール」と電気化学セルからなる「電気化学モジュール」の2つのモジュールで構成される新世代多機能ソーラーパネルです。NALのユニークポイントは高効率な太陽光発電はもちろんのこと、廃水や二酸化炭素といった廃棄物を新たなエネルギーに変換することが可能であるところにあります。

NALは既存のソーラーパネルに追加導入することができ、これにより、廃水の浄化や、グリーン水素(再生可能エネルギーから二酸化炭素を排出せずに生成された水素)の製造が可能となり、環境負荷を抑えた持続可能な技術を実現しています。さらに、廃水の利活用によるコスト削減、炭素税の低減により、一般的に非常に高価とされるグリーン水素を安価な形で製造することができ、高い費用対効果が見込まれます。

再生可能エネルギーの普及、そしてよりサステイナブルな形での水素資源獲得が可能にするGreen Independenceのソリューションはグリーン水素のさらなる普及に貢献するでしょう。

9. Hyme Energy: 再生可能エネルギーの余剰電力を高熱の形で蓄えるソリューションの開発

会社概要

企業名:Hyme Energy ApS

所在地:デンマーク コペンハーゲン

代表者名:Ask Løvschall-Jensen氏

Website:https://www.hyme.energy/

 

Keyword:#エネルギー貯蔵 #再生可能エネルギー

再生可能エネルギーの普及を後押しするもう一社がデンマーク発のスタートアップ、Hyme Energy ApSです。同社は再生可能エネルギー発電時に発生した余剰電力を熱エネルギーに変換し、長期間蓄える貯蔵ソリューションの開発に携わっています。再生エネルギーは二酸化炭素の排出が抑えられる一方、電力の供給が安定しないというデメリットがあるため、長期かつ大規模なエネルギー貯蔵のニーズが高まっています。

ここに注目!:Hyme Energyの大規模エネルギー貯蔵ソリューションのユニークポイントは海水から得られる塩を貯蔵媒体として用いている点です。再生可能エネルギーから発電された電力を熱エネルギーへと変換させ、溶融塩(高温下で液体化した塩)を媒体することで、数日間にわたる貯蔵が可能となります。さらに、蓄えられたエネルギーは熱交換器に溶融塩を循環させることでオンデマンドで放出され、その熱が水に伝わることで高温の蒸気を発生させます。このプロセスで発生した高温の蒸気は工業プロセスで使用したり、発電資源としても用いることができます。また、エネルギーの貯蔵に用いられた溶融塩も冷却された後に再度利用することが可能です。

このように、Hyme Energyのソリューションは余剰電力の貯蔵、そして変換された熱エネルギーの工業活動・電力発電への転用を可能とさせ、再生可能エネルギー業界の高効率化を促します。また、海水を使用することで、資源の枯渇を防ぎコストも削減できるため、持続可能性という面でも期待できる技術です。腐食制御技術の特許を取得している同社の技術は、従来の溶融塩系の貯蔵技術の腐食課題を克服していくでしょう。

Summitのご案内

Summer/Fall 2023 Batchの採択スタートアップを含む、業界のイノベーターが多数参加する「Japan Summit Summer/Fall 2023」は、2023年9月14日〜15日にかけて虎ノ門ヒルズにて開催予定です。Energy投資トレンドについてRound Table形式の対談セッションも行う予定です。どなたでもご参加いただけるイベントとなっておりますので、ぜひご来場ください。

Summer/Fall 2023 Batchに採択された他のスタートアップ詳細については、こちらのブログで随時掲載していきます。お楽しみに!

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