再生可能エネルギー発電事業者の業務運用最適化プラットフォームを開発するTensor Energyへ出資
2024/03/27
Plug and Play Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:ヴィンセント・フィリップ、以下「Plug and Play Japan」)は、Tensor Energy株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:堀 ナナ、以下「Tensor Energy」)に出資したことをお知らせいたします。
Tensor Energyは、再生可能エネルギー発電事業者の業務運用最適化プラットフォーム「Tensor Cloud」を開発するスタートアップです。
政府の地球温暖化対策計画によると、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し*1、 近年さまざまな企業がカーボンニュートラルを推進するなど、脱炭素化の動きが広がっているものの、日本における2023年度の再生可能エネルギー量は21.7%にとどまっています*2。
再生可能エネルギーの普及率が低い要因として、発電事業者が事業を開始するまでの、計画、投資検討、契約、ファイナンス、開発、建設といった煩雑化・長期化したプロセスが挙げられます。
また運転開始後も、発電予測提出、報告卸売電力取引所(JEPX)での電力取引、インバランスと出力抑制のリスク管理、蓄電システムの連携によるリスク低減・収益性向上、充放電スケジュール管理、IRRやROIといった投資案件の収益性評価指標の管理、決済、レポート作成、アセットマネジメント等、煩雑なオペレーションコストが発生します。
分散する再生可能エネルギーアセットの情報を、事業開発部門、資産管理部門、電力オペレーション部門が各ステークホルダー(金融機関、投資会社、需要家、公的機関など)に迅速かつ正確に共有するには、リアルタイムでのデータ収集および収集後のプラットフォーム上での統合的なデータ管理が必要です。
この課題を解決するために開発されたTensor Cloudは、さまざまなデータを自動で分析・予測し、ステークホルダーへ共有するプラットフォームであり、ローンチから8ヶ月*3で、すでに150箇所の発電所で採用されています。Plug and Play Japanは、再生可能エネルギーの普及によりカーボンニュートラルを最低限のコストで実現することを目指すTensor Energyのソリューションに共感し、出資を決定いたしました。
- Tensor Energy代表取締役 堀 ナナ氏のコメント
アクセラレーションプログラムに参加させて頂いたご縁から、この度、Plug and Play Japanにご出資頂きました。大変心強く、嬉しく思っております。グローバルにイノベーションを推進するPlug and Playの取り組みは、パートナーシップを価値創造の源泉と考える私たちの理念と一致しています。引き続き、パートナーとの連携や共創を深めながら、共に活躍の場を世界へと広げていくことを期待しています。
- 担当キャピタリスト Ventures Analyst 松井 陽菜のコメント
この度、Plug and Play Japanのアクセラレータープログラムにもご参加いただいたTensor Energy社に出資参画をさせていただき、今後もご一緒できるご縁を心から嬉しく感じております。Tensor Cloudは、頻繁な制度やルールの変更、ステークホルダーの多さ、ノウハウや技術の不足など、様々なハードルを持つ再生可能エネルギー業界において重要なサービスであり、今後の再生可能エネルギー拡大に大きく貢献するソリューションだと感じております。成長を期待するとともに、Plug and Playとしての強みを活かし、Tensor Energyの成長に貢献してまいります。
- Tensor Energy会社概要
名称:Tensor Energy株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-6-15 USビル8F
代表者:代表取締役 堀 ナナ
設立:2021年11月
事業内容:再生可能エネルギーと蓄電池のオーケストレーションプラットフォームの開発、販売、運営等
URL:https://www.tensorenergy.jp/
- Tensor Energyについて
Tensor Energyは「人に寄り添うデザイン、テクノロジーとパートナーシップによって、持続可能なエネルギーの未来を創る」をミッションとして、再生可能エネルギー発電事業向けのオーケストレーションプラットフォーム、Tensor Cloud運営する会社です。再生可能エネルギーと蓄電池の発電所の計画から、30年にも及ぶ運転期間において、スピーディーにスケーラブルに発電事業の財務と電力の管理を支えることで、持続可能なエネルギーを必要なときに必要なところへ届ける世界の実現を目指しています。
- Plug and Play Venturesについて
Plug and Playの投資部門であるPlug and Play Ventures は、投資件数において世界で最も活発なベンチャーキャピタルの1つです。これまで1,600社以上の投資実績を有し、多数のユニコーン企業を輩出してきました。
投資先一例:PayPal, SoundHound, Course Hero, Dropbox, LendingClub, Honey, Guardant Health, N26, Rappi, Hippo, Apply Board, Kustomer, BigIDなど。
年間約250社に投資を行っており、これまでのポートフォリオ企業のうち、31社がユニコーン企業となりました。
日本では2019年から本格的に投資活動をスタートし、アクセラレータープログラムへの採択の如何や事業領域を問わず、国内スタートアップを対象に投資を実施しています。
- Plug and Play Japanについて
Plug and Play Japanは、世界トップレベルのアクセラレーター/ベンチャーキャピタルです。
シリコンバレー発のイノベーションプラットフォームとして、現在では40社以上におよぶ各業界を牽引する企業・団体がパートナーとして参画しています。当社はグローバルネットワークを活かした「大手企業のイノベーション支援」「業界横断型アクセラレータープログラム」「スタートアップ投資」「政府・自治体連携によるスタートアップの海外展開支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップと大手企業との共創を支援しています。
Plug and Play Japan HP:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
- Plug and Play Japan会社概要
名称:Plug and Play Japan株式会社
所在地:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-16-3 渋谷センタープレイス3F
代表者:代表取締役社長 ヴィンセント・フィリップ
URL:http://japan.plugandplaytechcenter.com/
設立年月日 2017年7月14日
- 本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ先
Plug and Play Japan株式会社
担当:阿部
Mail : press-japan@pnptc.com*1 環境省ウェブサイトより
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/keikaku/211022.html
*2 資源エネルギー庁ウェブサイトより
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/057_01_00.pdf*3 2024年2月時点