Partner Story | Insurtech企業パートナー座談会

Insurtech Veritcal では月例でパートナーが集まって「オフ会」を実施。各社の取り組みの共有を中心に情報交換が行われています。今回、Winter/Spring 2020 Batch(2019 年 12 月~ 2020 年 3月期)の終了後に行われたオフ会で、インタビューを行いました。
田口 昂哉 氏
第一生命保険株式会社
京都大学卒業、京都大学大学院修了後、株式会社みずほ銀行に入行。 法人営業、国際協力銀行(JBIC)への出向、海外法人向け営業企画などを経て、PwCアドバイザリー合同会社にてM&Aアドバイザリー業務に従事。 2019年4月より、第一生命株式会社にてM&Aおよびイノベーション推進に取り組み、2020年4月より現職。InsurtechスタートアップのFrich株式会社にてCOOも務める。
吉村 奈保 氏
東京生まれ 早稲田大学法学部卒業後、第一生命保険株式会社へ入社。 企業年金に関する業務に従事したのち、 2018年よりDai-ichi Life Innovation Labにてヘルスケア分野におけるPoC企画・遂行などを担当。
鶴澤 義章 氏
SOMPOホールディングス株式会社
兵庫県生まれ。 立命館大学大学院を修了後、NTTドコモを経て、SOMPOホールディングスへ参画。 国内・海外のスタートアップとの提携や最先端技術を活用したDXの推進を担当。
中尾 佳照 氏
三井情報株式会社
慶應義塾大学卒業後、三井情報株式会社に入社。システムエンジニア、管理会計システムコンサルタント、顧客の新規事業企画支援を経験後2015年より、金融機関を顧客とする営業組織の室長に着任。
町田 純希 氏
三井情報株式会社
埼玉県生まれ。早稲田大学を卒業後、三井情報株式会社に入社。以降、主に金融機関向けアカウントセールスとして、コンタクトセンター向けソリューション、DX推進に資するソリューションの提案活動に従事。
矢口 輝和 氏
株式会社日立製作所
北海道大学を卒業後、日立製作所入社。メガバンク向けシステム開発およびソリューション企画に従事。その後、事業企画部門にて新事業創生を推進中。
松崎 十平 氏
株式会社日立製作所
日立製作所入社後、一貫して金融機関向けCRM分野のソリューション企画・開発に従事。その後、経営戦略統括部門を経て、事業企画部門にて新事業創生を推進中。
金子 秀隆 氏
日本生命保険相互会社
Nippon Life X 課長代理 / 日本生命保険相互会社。支払部門〜地方支社〜IT部門〜シリコンバレー派遣〜イノベーション開発室(Nippon Life X)
Chang Lee
Insurtech Director, Plug and Play Japan
- Chang
Winter/Spring 2020 Batchの感想を聞かせてください。
- 田口昂哉(第一生命保険株式会社)氏
今回は初めての Batchの参加だったので、実際にいろんなスタートアップ の 方 に お 会 い で き て 、他のverticalのスタート アップの皆さんともお話をする中で、自分たちが会社として求めてい るものが少しずつ見えてきました。それが結構大きな成果 だったなと思います。
- 金子秀隆(日本生命保険相互会社)氏
僕たち日本生命の課題は、事業部をいかに巻き込むかということだったので、敢えて事業部の人間を呼んで、スタートアップにこちらからアクセスしてピッチをしてもらうという機会を作ることで強制的に巻き込んでいくというムーブメントを作ることができました。それが一番の成果だと思います。
- 鶴澤義章(SOMPOホールディングス株式会社)氏
私達は本当に多くのスタートアップの方々と協業する機会を持つことができました。前回のBatchのときはとにかく事業部に声をかけて、とにかく協業できたら教えてという感じで行ったんですが、今回はもう始めからこことここは協業できそうだよね、と具体的な案を持ち込むことでうまく協業につなげることができたので、形を変えてやれたことがよかったなと感じています。
- 松崎十平(株式会社日立製作所)氏
私は金融機関向けのITシステム開発を担当しているのですが、今回Batch期間中に全社に対して、スタートアップの方々をお呼びしたピッチイベントを開催し、金融に限らず他の業態でもいろいろ検討できるような事案を作り出せたというのが、今回のBatchでやれてよかった成果かなと思います。
- 町田純希(三井情報株式会社)氏
パートナーになって2回目のBatchですが、前回のBatchに比べて、金融のお客様向けの担当部門だけでなく、それ以外の部門の方も巻き込んで、色々なスタートアップの方と、より深く話ができたのがよかったかなと思います。そのあとも、自社でPoCといいますか、実際に使ってみて、どう我々のビジネスで使えるかということを検証することができたのが一つの成果かなと思います。
- Chang
ありがとうございます。そしてPlug and Playのパートナーとして思っていらっしゃる事についてもお伺いしたいと思います。
- 田口
スタートアップの紹介はもちろんなんですけど、大企業同士のつながりがすごく強い。同じ悩みを持ってたりすると先輩方からいろいろ教えてもらったりしてすごく助かったので、その企業同士の繋がりが良いと思います。
- 金子
同じようなことなんですけど、イノベーション関連をやっていると割と離れ小島でやることになることが多いのですが、いかにそうならないようにするかとかは、大企業同士のつながりもそうですし、今回のBatchでは第一生命さんと一緒に「イノベーションとは」「保険業界のあるべき姿とは」ということについて、執行役員を含めた社員に対して示すことができたのでよかったと感じています。
- 鶴澤
そうですね。みなさんと同じで、横の繋がりということもそうですし、Verticalを超えた企業パートナー同士のつながりというものを作っていただいて、取組事例の情報交換ができたりしました。あと今回Plug and Playの新しい拠点が京都にできたので、京都の営業部門も巻き込んでデジタルイノベーションを進められたのが非常によかったなと思っています。
- 松崎
Insurtechは他のVerticalに比べて大企業パートナー同士の関係が深くて・・ってみんなと同じこと言ってますね(笑)関係の深さというところにすごく感動を覚えていて、他の場だとなかなか他社の皆さんと情報交換をする機会がないなという意味では、こういう機会を設けてくださっているPlug and Playには本当に感謝しています。
- 町田
短期間でこれだけ多くのスタートアップの方々とお会いする機会は今までなかったので、そこがまずよかったなと。で、繰り返しになりますけど(一同爆笑)、他の保険会社が主催しているイベントは普通行けないと思いますが、Plug and Playさんのおかげで参加できたり、保険業界の皆さんがどんなことを考えているか、今回参加したおかげで知ることができたと思っています。
- Chang
本当にいつもオフ会などを通して、様々な情報交換できていて嬉しく思っています!今回のBatchの最大の成果を教えて下さい。
- 矢口
日立としては2年目、4回目のBatchだったのですが、ようやく社内で大きめのイベントができたことです。そして事業部を巻き込んだり、スタートアップの皆さんと多くの接点を持つことができたというのがまず大きな成果だったかなと思っています。あとは動きが遅い中でも、実際のプロジェクトにつながるようなものをだんだんと生み出すことができるようになってきたなと、それが今季感じた成果ですね。
- 吉村 奈保(第一生命保険株式会社)氏
初めての参加だったので、まずは両Championで足場を固めれたこと、Plug and Playの素晴らしさを第一生命社内に伝えれたことの2つが成果かなと。これから活きてくる種として、成果とさせていただければと思います。
- 鶴澤
損保としては今回で4回目のBatchになるんですが、過去最高のPoCの数を実施できました。ディールフローについても全ての枠を使い切ることができましたので、非常に満足度の高いBatchでした。
- 中尾
三井情報としての新たなビジネスの方向感を定められたこと、スタートアップと協業の検討を進めていく中で、単純に右・左だけではなく当社としての付加価値をつけた形でのビジネス展開の「とっかかかり」みたいなものができたことです。
- Chang
ありがとうございます。では皆さん、今後の意気込みについてもお聞かせください。
- 矢口
先程日立の中でイベントができたということを話したのですが、やはりChampion側からいろいろしかけていくことが大事だということがわかったBatchだったので、これからもPlug and Playのお力を借りて、少しでも多くのプロジェクトをやっていくということを積み上げていきたいなと思います。
- 吉村
来期、より活発に今回のBatchでの学びを生かして活動していきたいと思いますが、今Batchでつながることのできたスタートアップの皆さんとも引き続き蒔いた種をしっかり育てていく形でPoCにも繋げていきたいと思います。またスタートアップの皆さんとの出会いを通じて社内の各ビジネスユニットとのつながりとか、各部署が持っているペインを発掘していくことができたので、そこに対して角度の高い提案をどんどん投げていくことで、頑張ってChanpionとしての働きをしていきたいと思います。
- 鶴澤
次のBatchでも過去最高のPoCの数というのを更新していきたいですけど、それだけじゃなくてPoCのあとも、自社のビジネスとスタートアップの今後の事業との双方に貢献できるように頑張っていきたいと思います。
- 中尾
いくつか種を蒔き始めていますというところで、それをしっかり育てて事業収益につなげていきたいということと、もっとたくさん種を蒔いていきたいです。