Energy Industry Event 〜新しいエネルギー事業に影響を与えるGX政策〜
2024/04/25
Plug and Play Japanは2024年3月25日、日本で新しいエネルギービジネスを考えるスタートアップ、および新規事業の開発や出資を検討する大手企業に対し、政策動向の与えるインパクトについて議論するイベント「Industry Event 〜新しいエネルギー事業に影響を与えるGX政策〜」を開催しました。
当日はエネルギーアナリスト・ポスト石油戦略研究所代表 大場 紀章氏と、Plug and Play Japanの大手企業パートナーよりパナソニックホールディングス株式会社 技術部門プラットフォーム本部GX戦略室 主幹 毛涯 郷史氏、J-POWER/電源開発株式会社より常務執行役員 加藤 英彰氏をお招きし、政策や業界トレンドなどのマクロな話題から、個別の技術・ビジネス等について議論しました。本レポートでは、イベントの様子を振り返りお届けします。
(写真 Plug and Play Japan提供:登壇するエネルギーアナリスト・ポスト石油戦略研究所代表 大場紀章氏)
GX政策の沿革を踏まえたGX関連政策の本質を解釈
Plug and Play Japanのエネルギープログラムを統括するKathy LiuによるOpening Remarksに続き、ポスト石油戦略研究所大場氏による講演では、GX政策の沿革、及び策定背景にある経済団体の影響や政策内容の本質と解釈について、ご自身の経験を踏まえご説明いただきました。GX政策の重点テーマの一つである原子力の捉え方や補助金等の支援政策により創出される事業機会にも言及頂き、当日参加した大手事業者やスタートアップにとって示唆に富む内容となりました。
GXの3つの捉え方について議論
大場氏とパナソニックホールディングス株式会社 毛涯氏、J-POWER/電源開発株式会社 加藤氏により行われたパネルディスカッションでは、日本におけるエネルギービジネス領域のスタートアップが直面する機会と挑戦、大手企業の取り組みや最新の政策動向について意見交換いただきました。特に、GXの3つの捉え方(①支援策を最大限活用しよう(水素等)②ビジネスの前提を変えよう(需要側対策等)③全く新しい事業を起こそう(CCS等))について、各事業者のイノベーション活動への取組みをふまえた議論がなされました。
本イベントに参加した約25社のスタートアップ、約20社の大手企業などの間で最後にネットワーキングが行われ、登壇者や出席者同士の歓談および名刺交換がおこなわれ、活気あふれる時間となりました。
大場氏、毛涯氏、加藤氏が登壇。
おわりに
今回のイベントには、スタートアップや、大手企業のイノベーション推進部、経営企画部といった部署に所属される合計150名の方々に参加いただきました。参加者からは「政策の推移など体系的に説明いただき、原子力発電の位置付けが理解できた」、「GX政策に関し、経団連の関わりの視点が勉強になった」「「GX」の定義が理解できた」「大企業が新たな事業を創出したり、事業への出資を判断するための考え方を学ぶことができた」といった前向きなコメントを多く頂戴しています。
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Plug and Play Japanは「コンソーシアム型プログラムの提供」「グローバルネットワークを活かしたアクセラレータープログラムの提供」、そして「ベンチャーキャピタル投資によるスタートアップ支援」「政府・自治体連携によるスタートアップの海外展開支援」を強みとしており、革新的な技術やアイデアを持ち合わせるスタートアップと大手企業との共創を支援することで、イノベーションプラットフォームの構築を目指しています。
今後もスタートアップエコシステムに関わるさまざまな方々にとって有益となるイベントを行ってまいります。